まだまだ少ないスクラム開発
2017-11-01
IT業界における仕事の進め方は、いくつかのタイプがある。
最初から最後まで一つの流れ作業だと考えるタイプのものを、ウォーターフォール型のプロジェクトと呼んでいる。日本ではこの体制が主流であって、その他のタイプはまだ多くはない。
海外では、スクラム開発と呼ばれる新しい開発体制が注目を集めている。これは少人数のチームを作って、短期的なサイクルでブラッシュアップを繰り返していくタイプの仕事の進め方を言う。数ヶ月で一つの成果が出せるようにしておいて、それを年に数回繰り返すことで、全体としての質を高めていくやり方である。
ある程度の形ができ上がるまで、それほど時間がかからない点に魅力がある。必要な機能があれば、繰り返すサイクルの中で順次実装していけば良い。優秀な社員の能力やアイデアをフル活用できると一部では評価が高い。海外のIT大手は、こうした先進的な仕事の仕方を導入しているケースが多いのだ。
しかし日本に限って見てみれば、まだまだスクラム開発を行っている企業や部署は少ない。自ずと、スクラム開発をしているというエンジニアの数も少なくなっているわけだ。日本には数多くのエンジニアがいるが、その多くが従来型のウォーターフォールタイプの仕事に従事している。プロジェクトの内容によっては、ウォーターフォール型は効率が悪くなることもある。海外に遅れを取らないよう、スクラム開発という仕事の進め方を導入することを検討し、活かしていけるよう模索していく必要がある。
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